InDesign2.0.2用ツール「線種Selecter」PlusOne Version3

■機能説明■
 画面上部の「補助機能」メニューの中の機能の詳細を以下に記します。

【テキストフレーム設定「仮想ボディの高さ」再設定】
アクティブなドキュメントに存在するテキストフレームの設定に「先頭ベースライン位置」という項目があります。QuarkXPressデータをInDesignでコンバートすると、この設定が「アセント」になってしまいます。InDesignでの初期設定は「仮想ボディの高さ」ですので、統一したい場合にこのスクリプトで「仮想ボディの高さ」に再設定することができます。
 ドキュメント内の全てのテキストフレームとグループ化されたアイテム内のテキストフレームの設定を処理します。
【フレームの種類「グラフィック」塗り/線の無いオブジェクトを消去(スプレッド)】
QuarkXPressデータをInDesignでコンバートすると、塗り・線の無いオブジェクト(矩形グラフィックや楕円グラフィックなど)をよく見かけます。このオブジェクトは不要だなって思ったら、このスクリプトで除去することができます。
 ドキュメント内のアクティブなスプレッドを対象にしています。目的のスプレッドへ視点を移動してから実行してください。ページパレットで反転表示しているスプレッドがアクティブなスプレッドになります。
【使用フォント取得】
ドキュメント内で使用されているフォントの一覧をテキストで利用したい時にこのスクリプトでテキスト化することができます。テキストは右側のテキストボックスに表示されますので、コピーして利用してください。
 アクティブなドキュメントを対象にしていますので、処理したいドキュメントを開いてから実行してください。
【(日)→○1変換(○20まで)】
Macで作成されたデータをWinで開くと丸付き数字が別の記号に変わってしまいます。当方ではQuarkXPressデータをコンバートした時によく見かけます。このデータはコピーすると消えてしまうことがあったりして大変不便です。このスクリプトで1〜20までの丸付き数字に置き換えることができます。
 アクティブなドキュメントを対象にしていますので、処理したいドキュメントを開いてから実行してください。

以下はメニュー以外の機能について、記述しています。

 

【線種Selecter】
デフォルトのInDesign2.02では線種を選ぶときに「二重線・点線・ベタ」の三種類しか選べません。これはInDesign本体は他の種類の線種を扱えるようになっているのですが、線パレットUI側で選ぶことができない仕様だからです。
 pluginでは株式会社エル・シー・エス様が「LineStyle Plug-in」というService Plug-inを公開されています。このpluginと同様のことができます。
 視覚的に選択することができると便利だと思っていたのですが、そのようなスクリプトやpluginも公開されていないようですので作ってみました。
●『再取得』ボタン
InDesignで選択したオブジェクトで設定されている線種を取得して再表示します。複数の線種が設定されているオブジェクトを選択している場合には、反映されません。
●ドロップダウン「表罫(オモテケイ)|0.1_mm」
ツールに同梱している「罫線設定.txt」に記述されている線幅設定を読み込んで表示しています。このテキストデータを書き換えることで、オリジナルの設定をスクリプトに反映することができますので興味のある方は挑戦してみて下さい。
このドロップダウンで選択された設定をInDesignで選択しているオブジェクトに適用します。この時、線幅の設定がされていないオブジェクトにはスウォッチの「黒」を設定するように処理しています。
【最前面表示】
最前面表示とはアプリケーションの前後関係をロックして、このスクリプトを最前面に表示するオプションです。チェックを入れると常に表示されます。チェックを外すと前後関係において隠れます。
【InDesign2.0.2を起動】
この機能はInDesign本体が起動していない時に、すぐに立ち上げることができるようにする機能です。すでに起動している場合には意味がありません。
【InDesign2.0.2Active化】
この機能はInDesign本体が別のアプリケーションに隠れてしまう時に、素早くフォーカスを当てる機能です。
【表罫線を再取得】
この機能は選択中の表罫線の種類を取得して、表示を更新する機能です。InDesign側で設定した線種を取得してUIに反映させたい時に使用します。
【6つのドロップダウン】
この機能は選択中の表罫線の場所毎に種類を個別に設定するための機能です。セルを選択した状態で線種を設定すると、即座に適用されます。表示も自動的に更新します。
左上のドロップダウン:天の罫線   左中のドロップダウン:左の罫線   左下のドロップダウン:地の罫線
右上のドロップダウン:列の罫線   右中のドロップダウン:右の罫線   右下のドロップダウン:行の罫線
【表罫線の個別表示】
この機能は選択中の表罫線の種類を表示している部分です。
 →  こんな感じで表示しています。選択範囲で列と行の罫線を得られない時は白の表示になります。
画面中央左の緑色の●について…
この●はスクリプトが実行中の時に色が変わります。という色になりますので、実行中は他の機能を実行することができません。ご了承ください。

ダウンロード

●Version3の改良点
・線種指定・線幅指定・再取得の機能で、選択範囲がセル・行・列・挿入点などの場合に実行時エラー(Err.Number:438)を出していたので、型チェックを厳密にしました。
 【機能要望】BBSでHuyさんから表内罫線の設定を出来るようにして欲しいと、ご要望頂いたので、今回の新機能として実装いたしました。
●Version2の改良点
・線種の再取得で「矩形(Rectangle)」以外を選択した場合に正しく処理できないバグを修正いたしました。
・(日)→○1変換(○20まで)の実行時にエラーが出てしまい、置換を処理せずに終了するバグを修正いたしました。
・(日)→○1変換(○20まで)の処理において、置換数を表示するように機能を改善しました。
・マニフェストファイルを同梱しました。

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